少女時代は、よく走った。
ミニバスでは、コートをぐるぐる走る。
がむしゃらに6分間走る。
練習がない日は近所の土手を走る。
雨が降ると
家の階段を全力で何十往復も走る。
何が楽しいのかわからないが、
体力をつけるため
ただただ走っていた。
おかげで今も、体力には自信がある。
運動習慣に乏しくても、そこそこ身体は強い。
元スポーツ選手あるあるだ。
走りたくない日もあった。
こっそり手を抜くときもあった。
しかし、サボる選択肢は持ち合わせていなかった。
やるしかないのだ。
続けるのが、あたりまえ。
仕事をするのが、あたりまえ。
家事をするのが、あたりまえ。
私たちの日常には、
当たり前に続けていることがたくさんある。
得意でも苦手でも、
やらなきゃならないからやる。
やっているうちに、
当たり前になる。
気づくとさらに上達している。
これって、すごいことだと思う。
娘が産まれてすぐ、
助産師さんに、オムツ替えの方法を教わった。
新しいオムツをお尻の下に敷き、
マジックテープを開いたら、
赤ちゃんの足を持ってお尻拭きで拭う。
古いおむつをサッと抜き出したら、
パパッとキレイなおむつで包んで完成。
当時、おむつ替え経験ゼロだった私は、すごくドキドキした。
暴れたらどうしよう。
泣いたらどうしよう。
漏れたらどうしよう。
しかし、無駄に心配していたのは最初だけ。
一週間後には、
当たり前のようにおむつを変えている。
続けていたら、
当たり前になったのだ。
心配したって仕方がない。
やるしかない。
親だから。
あれから数年たち、
娘は立派にレディの布パンツに変わった。
当たり前のように、トイレユーザーの仲間入りだ。
最近はオムツ替えのチャンスがないが、
今でも目の前に赤ちゃんが来たら、
キャーキャー言いながら、
楽しんでおむつ替えをするだろう。
どれだけ最初が大変でも、続けていれば、当たり前に変わる。
当たり前が、私のチカラになる。
だから今日も続ける。
続けることに、意味がある。
そういうもんだ。
そういえば、
呼吸も、無意識の継続だよな。
産まれてから今まで、止まることなく毎日と。
全ての人が続けられている。
すばらしい継続だ。
身体よ、ありがとう。